SCREEN 神谷翼さんに学ぶ「“デビュー後の壁”を乗り越える10のカットスタイル」

特集・インタビュー

スタッフが伸びるカットの教え方

SCREEN 神谷翼インタビュー
「本の中の10スタイル、ぜひ好きな順番で切ってみてほしいです。でも、スタイル1は最初に切ってみてから、次に進むのがおすすめかな。一番細かく解説してあるので、技術の大筋の方向性がつかめると思います」(神谷さん)

小池:本書は、技術教育をする側の方々にも参考になる本だと思います。シンプルに10スタイルとその切り方が解説されている本なんですけれど、技術の伝達の仕方(言葉での表現の仕方)も試行錯誤しましたものね。

神谷:そこは、これまで僕が業界誌マニアとして(笑)、ありとあらゆる技術解説本を読み込んで感じてきたことを咀嚼して、反映したつもりです。技術は、説明しすぎたり、細かく定義したりしすぎると、勉強中の人にはかえって伝わらないことが多いと思っていて、あえてファジーに書いたところがある一方、行為としての手の使い方(テクニック)について書くだけでなく、その行為をするときに、頭の片隅でどんなことを考えておくといいのか、または、行為にどんな意識を込めると狙った効果が得られやすいのかを含めて、「僕の場合」を書き込んでいます。

小池:一見すると、シンプルな技術解説書なんですけれど、その中に手の使い方以上のことが書いてありますし、教えるときの言葉の使い方の参考になります。わたしたち編集者も、技術解説の書き方について、改めて考えさせられました。

ディレクションというステージへ

神谷さんの2018年JHA大賞部門グランプリ受賞作品。緻密なデザイン構成とカットテクニック、完成度の高いビジュアル表現に定評がある(©JHA)

小池:さきほど、本の制作が“総合芸術”的なもの、というお話がありました。本書をつくる上でも、本の装丁やデザイン、プロモーションの方法まで、神谷さんご自身が細やかにアイデアを出し、実行してくださいました。1つのものを、どう見せていくか、ということを総合的に立案していくことに、強く意識が向いていらっしゃいますね。

神谷:そうですね。僕はおそらくまわりから、「カット大好き」「クリエーション大好き」な人に見えていると思うのですが…まあ、カットもクリエーションももちろん大好きですけど、それ以上に、物事や人をディレクションして、その魅力を最大限に表現していくためのアイデアを練って形にしていくことに一番興味があるし、やりたいことなんです。おかげさまで、SCREENはオープンして7年。現在、神戸と銀座に3店舗、スタッフ26人のチームになりました。このSCREENをここからさらにどう展開していけるか――僕も新しいステップを踏み出したいと思っています。

神谷 翼

SCREEN代表

1984年生まれ。岡山県出身。日本美容専門学校卒業後、PEEK-A- BOOを経て、2014年、兵庫・神戸にSCREENをオープン。翌年には2店舗目となるSISTER. BY SCREEN、2020年には東京・銀座にSCREEN GINZA MAISON.をオープン。顧客ゼロの地にてスタッフ3人で創業し、たくさんのお客さまに支持され、6年で3店舗に成長。全ての技術において理論を追求し、サロンワークを中心に雑誌撮影、国内・海外でのヘアショー、セミナーなど多岐にわたり活躍中。2018年JHA大賞部門グランプリ、2019年JHA大賞部門準グランプリ、2010年JHAライジングスター最優秀賞。

THE CUT DESIGN VARIATION 神谷 翼のアドバンスベーシック
発売日/2021年1月25日
定価/本体5,500円(本体5,000円+税)
判型・頁数/A4判変型 160頁
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女性モード社

美容師向け出版物を発行して60年。『ヘアモード』『美容の経営プラン』『美容界』などの月刊誌や各種書籍を発行する美容専門出版社。

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