アジュバン決算、ヘアケア新ブランド奏功で4.5%増収

経営・業界動向

アジュバンコスメジャパンの2021年3月期(2020年3月21日~2021年3月20日)通期決算は、ヘアケア新ブランドの投入効果もあって前年比4.5%増の増収を達成した。

POSシステム「サロンアンサー」を展開するエクシードシステムは、連結子会社から外れることになった。

アジュバン決算、ヘアケア新ブランド奏功で4.5%増収

アジュバンの2021年3月期決算

前期は赤字決算だったアジュバンコスメジャパンだが、2021年3月期はコロナ禍にもかかわらず順調な回復を示した。

2021年3月期通期(2020年3月21日~2021年3月20日)※連結

▽売上高=48億8500万円(前年同期比4.5%増)

▽営業利益=2億9200万円(―)

▽経常利益=3億2500万円(―)

▽親会社株主に帰属する当期純利益=1億7400万円(―)

※包括利益 1億7900万円(―)※前期は△2億3900万円(―)

なお、売上高については、2021年1月22日に公表した連結業績予想よりも2800万円ほど下回ったが「想定内の結果」としている。

一方、コロナ禍で営業スタイルが変わり、販売促進費や旅費交通費が減っていることから、営業利益は予想より8400万円、経常利益は9300万円も上回った。

スキンケア苦戦も、ヘアケアが17.1%増

アジュバンの契約サロンは、前期末から601軒増えて8396軒となった。

区分別で見ると、スキンケアが前年比12.8%減と苦戦する一方、ヘアケアが17.1%増と大きく成長した。

 

 売上高
(百万円)
構成比
(%)
増減額
(百万円)
増減率
(%)
スキンケア1,56732.1△229△12.8
ヘアケア2,72555.839717.1
その他92318.9394.5
売上割戻金△331△6.84
合計4,885100.02114.5

新ブランド「KASUI」がけん引

スキンケア苦戦の要因としては、外出自粛やマスク着用などの生活スタイルの変化により、スキンケア商品の需要が伸び悩んだと分析。

ヘアケア好調の理由には、国立研究開発法人・理化学研究所との共同研究から生まれた新ブランド「KASUI」(カスイ)の発売を挙げた。

期待の大型ブランドとして想定していたほどの売上ではないものの、他のブランドが売上を落とす中、「KASUI」がカテゴリーをけん引した。

国立研究開発法人・理化学研究所との共同研究から生まれた新ブランド「KASUI」(カスイ)
2020年10月発売の大型ブランド「KASUI」

なお、2020年11月には、特定の機能性ペプチドに毛髪成長促進効果があることを、理化学研究所とアジュバンコスメジャパンの共同研究チームが学会で発表している。

エクシードシステムは連結対象外に

「その他」区分には、香港現地法人、エクシードシステムなどが含まれる。

香港はコロナ禍で売り上げが減少。前期の海外売上高は2億3500万円で、グループ全売上高に占める構成比は5.0%だったが、当期は1億9900万円へ減収、構成比も4.1%に縮小した。

海外事業(2020年3月期比)

○売上高:2億3500万円→1億9900万円

○構成比:5.0%→4.1%

エクシードシステムは、サロンPOSシステム「サロンアンサー」が堅調で導入件数は1613件となり、売上高も前年を上回った

なお、2021年3月1日付で、エクシードシステムの株式の一部を譲渡。引き続き保有する分についても議決権を持たない種類株式となり、エクシードシステムは連結子会社から除外された。

HD体制へ移行、中期経営計画は再策定

アジュバンコスメジャパンは、経営資源配分の最適化や意思決定の迅速化など、より強い組織を目指し、2021年9月21日をめどに持株会社体制へ移行する方針。

このため、4月7日付で株式会社アジュバンコスメジャパン準備会社(神戸市中央区/代表取締役:田中順子)を設立し、移行準備を進めている。

また、中期経営計画を達成困難として取り下げており、今期については「まずは組織の再編に取り組み、新たな中期経営計画策定のための1年とする」考えだ。

アジュバンの2022年3月期業績予想

なお、今期については、減収減益の厳しい予想を出している。

売上についてはエクシードシステムが除外されることで減少。利益については、新商品のプロモーション費用、新規採用に伴う人件費、研究開発費用の増加によって販管費がかさむため大幅な減益となる見込み。

2022年3月期通期(2021年3月21日~2022年3月20日)※連結

▽売上高=45億1700万円(前年同期比7.5%減)

▽営業利益=1億2800万円(同56.0%減)

▽経常利益=1億3800万円(同57.6%減)

▽親会社株主に帰属する当期純利益=5000万円(同71.3%減)

ただし、グループ会社をのぞいたアジュバンコスメジャパン単体では、4.3%の増収と予想している。各種プロモーションを積極的に行い、スキンケア、ヘアケアの伸長を目指す構えだ。

2022年3月期通期(2021年3月21日~2022年3月20日)※単体

▽売上高=41億5700万円(前年同期比4.3%増)

▽営業利益=1億6300万円(―)※前期は△1億5200万円

▽経常利益=1億8700万円(―)※前期は△9800万円

▽親会社株主に帰属する当期純利益=△2億2100万円(―)※前期は△1億100万円

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