エステサロンの新型コロナ対応ガイドライン、「ワクチン接種者への対応」追記

経営・業界動向
エステサロンの新型コロナ対応ガイドライン、「ワクチン接種者への対応」追記

特定非営利活動法人日本エステティック機構および一般社団法人日本エステティック振興協議会は、「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」を改訂した。

2021年7月20日付で発表された第4.1版には、「ワクチン接種者への対応」などが追記されている。

「ガイドライン」「チェックシート」「注意喚起文書」を修正

「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」は、2020年3月に策定されて以降、改定を重ねてきた。

今回は、感染拡大に伴う新たな情報提供やワクチン接種者への対応が必要となったため、経済産業省ヘルスケア産業課、内閣官房コロナ対策室の協力を得て、修正・加筆を行ったという。

また、あわせて「チェックシート」「お客様への注意喚起文書」についても修正している。

「ワクチン接種者への対応」追記

「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」(改訂版4.1でワクチン接種者への対応追記)
21ページに及ぶ詳細なガイドライン

4.1版では、過去の情報を削除し、適切な表現へ変更した。主な追記個所は、次の3点。

・マスクの正しい着用に関する事項

・花粉症等を原因とした鼻炎への注意喚起

・ワクチン接種者への対応

このうち「ワクチン接種者への対応」を、ガイドラインから抜粋する。


新型コロナウイルスワクチン接種された方への対応

●新型コロナウイルスワクチンを接種された方及び接種予定の方には、役務(※)提供の安全性を確保することが目的であることを告げた上で事前にサロンにお申し出いただき、接種日または接種予定日、及び来店予約日を確認すること。
※編集注)同書の役務とは「エステティックサービス」のこと

●新型コロナウイルスワクチン接種された方に関しては、原則はインフルエンザワクチンの接種者と同様に接種当日の役務提供は避けること。

●接種後1週間程度の間は、副反応とみられる症状注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等が発症していないかを必ず確認し、副反応の症状がみられる場合は役務提供を避けること。または、サロンにお申し出いただきご来店を控えていただくこと。医療機関等への受診や相談をご検討いただく

●ワクチン接種により、本人へのコロナウイルス感染を防ぐことができる場合においても、ワクチン接種者を介してワクチン未接種者が感染してしまう危険性は存在します。また、変異種の中には特定のワクチンでは効果のない株の存在の懸念もあり、現状においてはワクチン接種ずみのお客様に対しても、未接種のお客様と同様の対応をする必要があります。

●その他、ワクチン接種者への対応は今後厚労省からの情報を定期的に確認すること。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

以上、4.1版より引用


131項目に及ぶ「チェックシート」

「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」(改訂版4.1でワクチン接種者への対応追記)
サロンワークの現場に即したチェックシート

「チェックシート」は、サロンの造りやサロンワークの具体的なシーンを想定しているため、確認事項は131項目にも及ぶ。

たとえば換気ひとつを取っても、「1時間に2回以上、かつ、1回5分以上、または常時換気」と具体的に定められている。

なお、お客様に協力を求める内容については、「お客様への注意喚起文書」として、そのまま渡せる文書としてまとめてある。

「エステティックサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」(改訂版4.1でワクチン接種者への対応追記)
「新型コロナウイルス感染拡大防止に関するお願い」と題した注意喚起書

「ガイドライン」「チェックシート」「注意喚起文書」はいずれも、日本エステティック機構または日本エステティック振興協議会の公式サイトからダウンロードできる。

第4.1版ダウンロードページ(日本エステティック機構)

第4.1版ダウンロードページ(日本エステティック振興協議会)

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