HIROGINZA初任給アップ、月額1万円増で27万円

経営・業界動向
HIROGINZA初任給アップ、月額1万円増で27万円

スタッフの採用難、定着率の低さが課題となっている理美容業界。
5年前、10年前と比べると、福利厚生が充実したサロンが増えてきてはいますが、他の業種よりも良い条件を提示するのはなかなか難しいところです。
業績好調のHIROGINZAが初任給の月額1万円アップを発表しましたので、ご紹介します。


バーバー人気を追い風に業績を伸ばしているHIROGINZA。2019年4月より、新卒・中途を問わず全社員の初任給を月額1万円ベースアップすることを決定した。今回の引き上げで、理美容業界では高水準の初任給27万円となる

HIROGINZAは高級バーバー「ヒロ銀座」を核に「プレミアムバーバー」「ヒロギンザバーバーショップ」の3ブランド計25サロンを展開。従業員数は203名で、男性が128名、女性が75名、うちバイト3名(2018年11月現在)。

2018年度の売上高は前年対比158%と好調。出店も加速しており、今年2月に国内25店舗目となる「ヒロ銀座 東京駅八重洲口店」をオープンした。さらに5月上旬には、シンガポールの5つ星ホテルであるラッフルズ・ホテル内に、初の海外出店を予定している。

 

今回の初任給の引き上げにより、勤労意欲向上、人材確保と定着率向上を図り、グループの競争力強化、サービス品質向上につなげる考え。

HIROGINZAでは、給与体系の充実とともに体系的な人材育成にも取り組んでいる。

新入社員に対しては年間を通じた研修制度で、進み具合やスキルレベルに応じて、技術チェックや練習が随時可能。毎月末には新入社員から8年目以上のベテランまでそれぞれの年数に応じてウィッグを使用した競技会を開催、ブライダルシェービングやスタイリスト養成などのスキル講座も実施している。

 

さらに心理面満足度のため、休暇制度の充実を図っている。

年末年始休暇、特別休暇 、出産休暇、育児休暇などの公休以外に、月9日休み(年間107日休み)と、夏季および冬季にそれぞれ7日間の長期休暇も取得できる。

HIROGINZAでは「一般的に理容師は休みが少ないというイメージがあるが、休暇制度を充実させることで、よりクリエイティブで生産性の高い仕事へとつなげていきたい」としている。

福利厚生制度やその他各種手当については、社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険)を完備。従業員の障害保険、引越し時の金銭的支援、託児所探しのサポート、保育園費用の一部負担による子育て支援などを用意している。

 

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