アリミノ、2022年度テーマは「チャンス!―今・こそ―」

経営・業界動向
アリミノ、2022年度テーマは「チャンス!―今・こそ―」

アリミノは2022年4月4日、「アリミノプレゼンテーション2022」をオンライン配信し、2022年度の活動方針を示した。テーマは「チャンス!―今・こそ―」。顧客との関係性をさらに深める商品や、サロンへのサポート体制を拡充していく。

今こそファンとの絆強めるチャンス

アリミノの2022年度のテーマは、「チャンス!―今・こそ―」。

田尾大介社長は、コロナ禍で美容業界も大きな打撃を受けたことを踏まえ、「サロンに通い続けてくれるファンであるお客さまが、かけがえのない大切な存在であることを改めた感じた2年間。今まで以上にファンとの信頼関係を強くし、今こそが絆を強めるチャンスだと考えている」とテーマに込めた思いを語った。

2021年度は全カテゴリーで伸長

また、2021年度の実績についても報告があり、「昨年比は約115%のアップ。全カテゴリーで大きく伸長した」と田尾社長は述べた。

カテゴリー別では、ヘアカラーは「アジアンカラーフェス」や「アリミノブリーチ120」が好調だった。パーマカテゴリーでは、ストレート分野、特に化粧品処方アイテムを中心に成長。

ヘアケアカテゴリーは、「コアミー」のホームケア販売が好調だった。

4つの要素でサロンの成長を後押し

具体的な活動方針は田尾圭介専務から説明があった。「ピンチをチャンスに!新しい時代の顧客満足の追求」を掲げ、以下の4つの要素によって実現していく。

①サロンサービスの上級化(アップセリング)・多様化(クロスセリング)
②サロンサービスのポテンシャルを引き出す新製品
③ハイブリッド型人材育成サポート
④アリミノジオマーケティング&顧客分析

田尾専務は「メニュー開発、新製品、人材育成、ジオマーケティングの4つの要素でサロンをサポートしていく。サロンでしかできないサービスを、よりターゲットを明確に、より特徴的にしていくことができると思う」と見据えた。

ターゲット明確にした新商品続々

各カテゴリーから、サロンでの多様なメニュー提案を可能にする新商品が登場する。

ニーズの細分化が進む中、「これまで出来ないとされていたことへの挑戦」という開発テーマのもと、よりターゲットを明確にした商品を展開していく。

グレイカラーの可能性広げるカラーストーリープライム

ヘアカラーは、グレイカラーに特化した「カラーストーリーアイプライム」を「カラーストーリープライム」として、2022年3月に完全刷新した。新技術により、グレイカラーでこれまで難しいとされてきた明るい色での寒色表現が、難しい調合なしで可能になった。

また、ホームケアを充実させたのも特徴となっている。

アリミノ「カラーストーリープライム」5つのラインナップ
アリミノ「カラーストーリー プライム」、多様化する白髪悩みに応えるグレイカラー

ハイダメージのくせ毛矯正するクオライン アシッド

パーマでは、ハイダメージのくせ毛矯正を可能にする「クオライン アシッド」を2022年5月に新たに発売する。酸性領域を利用し、最小限のダメージでくせを取る。

ただし長時間施術が必要なため、サロンにとっても必然的に高単価のスペシャルメニューとなるだろう。

アリミノの新製品「クオライン アシッド」
アリミノ「クオライン」に酸性ストレート「アシッド」登場

シェルパが8年ぶりに完全刷新

また、ヘアケア・トリートメントでは2022年9月に「シェルパ」を8年ぶりにフルニューアル。カラー時の補修効果や、パーマ時の均一性などを高め、メニューのアップグレードに一役買いそうだ。

コアミーから追加ライン「リペアティブ」

さらに2022年10月には、登録制ヘアケアブランドの「コアミー」から、追加ラインの「リペアティブ」を新発売。新技術で、ダメージ毛の毛髪構造再生に挑戦する。

人材育成とジオマーケティングにも注力

人材育成の面では、全国8か所のスタジオでのリアルセミナーとオンラインセミナーを掛け合わせた、「ハイブリッド型人材育成サポート」を充実させる。

カラーストーリープライムの発売に合わせ、ヘアカラー育成プログラムを刷新。また、ヘアケアでは「コアミーマニア」を養成する2つのプログラムをスタートする。オンラインで資格が取得できる「コアミーアドバイザー」と、オンラインと4回のスタジオセミナーで行う「コアミーコンシェルジュ」の2種類。

さらに、「アリミノジオマーケティング」として、大手地図情報会社ゼンリン社のデータベースを用い、サロンが立地する地域の生活者のライフスタイルや属性を分析する。

好調サロンの独自戦略を紹介

また、コロナ禍でも顧客増、売上増となったサロンの独自戦略がインタビュー動画で紹介された。

SHEA.(シア)の坂狩トモタカ代表は、ファーストグレイ世代向けに「育てるハイライト」という独自のメニュー名を考案し、売上増につなげた事例を解説。

Capullo group(カプログループ)の森腰菜々絵代表と佐藤真由子代表は、客単価アップにつなげるセットメニューの提案の仕方などを紹介した。

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文/杉野碧

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