「化粧品プレゼント」コロナ禍で増加傾向 アットコスメが7000人調査

経営・業界動向
「化粧品プレゼント」コロナ禍で増加傾向 アットコスメが7000人調査

アイスタイルは、口コミサイト「@cosme(アットコスメ)」の商品開発などに協力する「プロデュースメンバー」6,936人を対象に、化粧品のプレゼントに関するアンケート調査を実施。

コロナ禍における化粧品プレゼントの実態や、化粧品をプレゼントする理由を調査した。

 

アットコスメが4つの世代別に調査

調査対象は、アットコスメの「プロデュースメンバー」に登録している15〜59歳の女性6,936人。プロデュースメンバーとは、アットコスメや化粧品メーカーの商品開発に協力する無料会員を指す。

今回の調査では、4つの世代別に分類し、コロナ禍での化粧品プレゼントについて実態を探った。

  • Z世代:1997〜2007年生まれ(2022年時点で15〜25歳)
  • ミレニアル世代:1987〜1996年生まれ(2022年時点で26〜35歳)
  • Y世代:1977〜1986年生まれ(2022年時点で36〜45歳)
  • X世代/バブル世代:〜1976年生まれ(2022年時点で46〜59歳)

コロナ禍で「化粧品プレゼント増えた」は36.5%

化粧品プレゼントを贈ったもらった経験あるか
全体の8割弱がこの2~3年で化粧品のプレゼント経験があった(クリックで拡大

まずは「あなたはこの2〜3年家族や友人、知人、同僚などに、化粧品のプレゼントを贈った、もしくはもらった経験があるか」という質問に対して、全体の79.4%が経験があると回答した。

また「この2〜3年の間、化粧品のプレゼントを贈ったりもらったりする機会が増えたと思うか」という質問では36.5%が、あてはまる・ややあてはまると回答。

アットコスメの口コミでも「プレゼント」というワードの出現率がコロナ前の1.3倍に増加しているという。

Z世代は特に増加傾向

化粧品プレゼントアンケート結果2
Z世代の9割が、化粧品を贈ったりもらったりしたことがあると回答(クリックで拡大

世代別に見ると「この2〜3年に化粧品を贈ったりもらったりしたか」という質問にZ世代(1997〜2007年生まれ)は90.4%が経験があると回答し、その機会がこの2〜3年で増えたと59.1%が実感している。これは他の世代と比べても高い割合だ。

また、2〜3年でプレゼントの機会が増えたか「化粧品」と「化粧品以外」の両方について聴取した。

結果は、ミレニアル世代、Y世代、バブル世代は「化粧品以外」が化粧品を上回った。一方、Z世代のみ「化粧品」の方が増えたという結果になった。

化粧品プレゼントの増加傾向は、Z世代がけん引していると言えそうだ。

全世代がもらってうれしいディオールの口紅

「化粧品をプレゼントしたいが、どんなものを選ぶと良いのか分からない」 という人もいるだろう。実際、今回のアンケートでも全体の約25%が「化粧品をプレゼントされて困った経験がある」と回答した。

「これまでに、プレゼントしてもらってうれしかったコスメ、印象に残っているコスメはあるか」という質問に対して、世代を問わず喜ばれた化粧品は「ディオール」と「シャネル」の口紅・リップだった。どちらも、各世代で上位5位に入っている。

化粧品プレゼントアンケート結果3
「ディオール」の口紅・リップは全世代で高い人気を誇った(クリックで拡大

世代によって人気に差がある化粧品プレゼントもあった。

Z世代は「ジルスチュアート」の口紅・リップ、「イプサ」のスキンケアが上位に入った。どちらも、パッケージの評判が高いという共通点があり、Z世代は「見た目の映え」もプレゼント選びの大事な要素にしていると推測できる。

一方、Y世代・X世代・バブル世代では「ロクシタン」「シャネル」のハンドクリーム、「SK-Ⅱ」のスキンケア、「ディオール」の香水などパーツアイテムの人気が高かった。

化粧品は特別感伝わるプレゼント

次に「あなたが家族や友人、知人、同僚などに化粧品をプレゼントするのはなぜか?」「お菓子や生活雑貨をプレゼントすることと、化粧品をプレゼントすることの違いはあるか」について調査したところ、以下のような回答が寄せられた。

「お菓子や生活雑貨をプレゼントすることもあるが、化粧品をあげるのは沢山考えることがあるから「ちゃんと私のことを見てくれているんだな」という印象を与えやすいから」(19歳/Z世代/未婚)

「お菓子や生活雑貨の贈り物は、相手とそれ程親しくなくても気軽にプレゼントしやすいですが、化粧品はより相手のパーソナリティを知っていなければ喜んでもらいにくいジャンルだと思います。その為、「あなたは特別!」という親愛の気持ちを表したい時に化粧品を送る事が多いです」(37歳/Y世代/既婚)

「化粧品をプレゼントする方は自分にとって特別な方。関係性の違いだと思います」(41歳/Y世代/既婚)

化粧品はお菓子や雑貨よりも、相手に似合うかや好みにマッチしているか悩むプレゼント。

選ぶ手間や時間がかかっている分だけ、相手に対する特別な思いが込められているようだ。

プレゼントが「初めての出会い」に

また、化粧品を贈る理由やもらってうれしかった理由で、最も多くあげられたのは「普段自分では買わない」「買えないものとの初めての出会い」だった。

プレゼントをきっかけに「初めてのデパコス」や「使ったことのない化粧品」「普段自分が選ばないカラーや香り」と出会うきっかけとなったという回答が、全ての世代で3割前後みられた。

アットコスメ レビュー2
化粧品プレゼントは、普段自分では買わないものとの貴重な「出会いの場」となっているようだ(クリックで拡大

Z世代に「化粧品プレゼント」は効率的?

また、化粧品のプレゼントが、リピート購入に繋がるケースもあった。

特にZ世代は「プレゼントがきっかけで、そのブランドや商品が好きなったことがある」と回答した割合が、他の世代より7ポイントも高かった。

自身の支出を伴わないプレゼントという形で“初めてのブランドや化粧品”を手にすることは、「失敗を恐れリスクを回避する傾向が高いと言われるZ世代ならではの合理的な考え」とアイスタイルは分析している。

今後、若年層において化粧品プレゼントの重要性はますます高まりそうだ。

化粧品プレゼントアンケート結果3
Z世代の8割が「プレゼントされたきっかけで、そのブランドや商品を好きになったことがある」という結果に(クリックで拡大

今回の調査で、Z世代を中心にコロナ禍で化粧品プレゼントの機会が増加していることがわかった。

また、化粧品は相手への特別感が伝わるプレゼントとして捉えらているようだ。

出会いと別れの多いこれからの季節。プレゼントを贈る際の参考にしてみてはいかが?

調査概要

■ 調査名
化粧品に関するアンケート

■ 調査対象
アットコスメプロデュースメンバーの女性15~59歳 ※アットコスメの年代構成比に合わせ割付

■ 調査期間
2022年8月25日〜28日

■ 調査方法
WEB調査

「調査」の記事をもっと読む

編集/杉野碧 文/西原エマ

ビューティガレージ(理美容Vol.2)正方形バナー広告
AD(渡来俊彦さん編)
ビューティガレージ理美容正方形バナー広告
AD(大野道寛さん編)

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top