お米の値段が再び高騰!物価高対策の行方は? 宮原健太の週刊タイパニュース(107)

特集・インタビュー
お米の値段が再び高騰!物価高対策の行方は? 宮原健太の週刊タイパニュース(107)

お米の値段が再び高くなっています。

そんな中で政府は物価高対策を実施する予定ですが、一体どうなっていくのか。

今回の「週刊タイパニュース」では、最新の政治情勢について解説していきます。

コメの平均価格が最高値を更新!

こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。

お米の値段がまた高くなっています。

農水省が発表した11月3~9日にかけてのコメ5キロの平均販売価格は4316円となり過去最高を更新。

備蓄米によって一時的に下がったお米の値段は完全に戻ってしまいました。

その中で政府は「おこめ券」などの物価高対策を実施するとしています。

はたして十分に恩恵のある経済対策となるのでしょうか。

なぜコメの価格は上がっているのか?

そもそも、なぜ去年から今年にかけてコメの値段はこんなに上がってしまったのか。

それについては「コメ価格高騰の根本原因・減反政策とは?」で詳しく解説しました。

日本の人口が減少する中で、コメの需要が減っているため、それに合わせてコメの生産をへらす減反政策を取っていたのが、インバウンド増加などでコメ需要が急激に高まったため、需給バランスが崩れて価格が高騰してしまったということでしたね。

こうした状況を打開するために、政府はコメを増産する方針を打ち出していたのですが、実は高市政権にかわって、またコメを減産させる方向に舵を切ったのです。

日本は再びコメの生産を減らす?

今の鈴木憲和農水大臣は、コメを増産した結果、コメ余りを起こして価格が急落し、農家の収入が減ってしまう恐れがあるとして、2026年のコメの生産は今年と比べて5%ほど減産させることとしています。

前の小泉進次郎農水大臣は備蓄米の放出を進めてコメ価格を無理やり下げたわけですが、それは消費者にとってプラスとなった一方で、生産者にとっては価格下落で収入が減ってしまうという弊害も引き起こしていました。

米どころである山形県出身の鈴木大臣は、コメの減産によって価格下落を防ぐ、従来の減反政策と同じ方向にコメ政策を戻したわけです。

日本のコメ政策は増産から減産の方向に再び戻っている

物価高対策で「おこめ券」を配る!?

しかし、今後のコメ生産が減っていくとなると、コメの価格高騰はずっと続いてしまう恐れがあります。

消費者にとっては厳しい状況になるわけですが、そんな中で政府が経済政策として実施しようとしているのが「おこめ券」になります。

一体どのようなものになるのか。

次回も最新の政治ニュースについて解説します!

ぜひ、お楽しみに!

宮原健太(フリージャーナリスト・記者YouTuber)

宮原 健太

ジャーナリスト、YouTuber

1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。​

▽YouTube=https://www.youtube.com/@bunyaarata

▽X=https://twitter.com/bunyaarata

▽note=https://note.com/bunyaarata

■ あわせて読みたい

>> 連載「宮原健太の週刊タイパニュース」をもっと読む

文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)

AD(タフデザインプロダクト)

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top