
競争が激しさを増す美顔器市場で、10年以上選ばれ続ける商品を打ち出してきた研究開発について語られた
ヤーマンは2025年11月19日に、「YA-MAN the store GINZA(ヤーマンザストアギンザ)」で「結果を生む最新美顔器テクノロジー 徹底解説プレミアムセミナー」を開催した。
本セミナーは、技術開発の背景にある研究体制と主要技術の原理を紹介するもの。開発にあたって大切にする設計思想や、どのように独自技術を製品化しているかを伝えた。
テクノロジー中心の戦略で独自性と革新性を追求
講演に先立ち、ヤーマンの商品開発姿勢を紹介。マーケットインではなく新しい知識や技術の獲得を起点に開発を進めているため、競合企業に真似されにくいイノベーティブな商品を発表し続けられていると説明した。
1978年の創業以来、計測技術に特化した精密機械メーカーをルーツに領域を広げてきた経緯にも触れ、科学的根拠に基づいた設計を重視する方針を強調した。

「顧客が日々使って効果が得やすい」店販品としての強みを解説
技術開発の中心に位置づけられるのが「表情筋研究所」。ここでは工学と生態学の双方を扱い、設計部門と統合して運営されている。
基礎研究と製品開発を一体で進めるからこそ、家庭用機器でも再現性のある効果を追求でき、特許取得前に製品が先行することもあるほど迅速な商品化が可能となっている。

まず、基盤技術であるEMSとラジオ波の基本的なメカニズムを解説。さらに、複数の周波数を組み合わせ作用の「均一性、深達性、安全性」を追求するというヤーマン独自の考え方も披露された。医療用に比べて出力パワーを抑える必要がある家庭用機器、店販向けの商品でも効率よく効果を発揮するためのこだわりだという。
突き詰める研究姿勢で皮膚科学界にも貢献
2024年10月に発売された「フォトプラス プレステージSP III」に搭載された新しいテクノロジー「サーテック(CERTEC)」の解説も。
サーテックは特許出願中の技術で、1つの電極で同じ場所に熱と電気刺激をかけて相乗効果を図るもの。これまでのラジオ波のみのアプローチに比べ、コラーゲンやヒアルロン酸の産生率がアップし、熱を加えることで表情筋もダイナミックに動くことがわかった。
そのほか浸透技術の進化や、緑色LEDによる美白効果、メラニン産生抑制効果の発見についても紹介。
新しい技術の開発や発見という結果だけでなく、「なぜその効果が得られるのか」というメカニズムの解明までを追求し、皮膚科学の国際学会でも研究成果をあげている。
独自の開発体制により、革新性の高い商品を発売し続けるヤーマン。受講したエステティシャンなどの技術者たちは技術や開発の裏側を通して、ヤーマンの機器に対する理解を深めた。



■ あわせて読みたい

>> 快適なアイロン施術に ヤーマンの業務用アイロン「ヴェーダ THE ストレート for Pro II」【ABEX注目出展企業】





