前回の「白髪」に続き、特に男性の髪の悩みが多いのは「薄毛」です。今回はホットペッパービューティーアカデミーが2016年から毎年調査している「薄毛に関する意識調査2024」から男女5万人(スクリーニング調査5万人、本調査2,065人)の最新データから「薄毛マーケット」の実態を解説します。
文・作表 田中公子(ホットペッパービューティーアカデミー研究員)
目次
①「薄毛である」人の割合が減少傾向
スクリーニング調査で「薄毛である」を選んだ人の割合は16.5%で、ここ数年、緩やかな減少が続いています。
男女別では、薄毛を認識しているのは、男性25.1%、女性7.8%。薄毛の認識は男性の方が高く、女性の3倍以上になります。
②薄毛の「予防・改善」についてポジティブな意識高まる
薄毛を認識する人がゆるやかな減少傾向にある中で、薄毛の予防や改善に対する意識も変化しています。
「以前に比べ、薄毛の予防や対策を始めやすい世間の雰囲気になったと思う」は、過去3年でもっともスコアが高い結果に。「今後、薄毛を改善することは難しいと思う」は、2022年から2年連続でスコアが減少しています。
薄毛に対する予防・改善に対する手段が多様化し、進化していることも影響しているでしょう。
③薄毛が気になりだした年齢は男性38.6歳、女性は?
薄毛が気になりだした平均年齢は男性が38.6歳、女性は42.1歳。
男性は女性よりも早い段階から薄毛を意識し始めるようです。女性は2023年以降、2年連続で平均年齢が上昇傾向にあります。