
CLAPSによるステージでは、ジュエリーのように輝くメイクと、鳥の羽を思わせるヘアアクセサリーが目を引いた
2025年5月20日、東京・新宿のZepp Shinjukuで開催された「RISING 2025 DANKS NEW GENERATION NEXT STAGE」に842名が来場した。
一般社団法人ユナイテッド・ダンクス・インターナショナル(UDI)主催の本イベントは、出演者を20代に限定したヘアショーとして業界の注目を集める。
出演者はAsh(アッシュ)、BASSA(バサ)、CLAPS(クラップス)、KENJÉ(ケンジ) 、onodera(オノデラ)の5社から選出。
美容師不足という業界課題に対し、若手の技術向上とモチベーションアップを目的とした戦略的なイベントだ。
目次
先進的デザインの牽引役アッシュが魅せるアヴァンギャルド

アッシュは「punk rock×ballet core」をテーマとした、ネガティブが気持ちが見えなくなるような躍動感あふれるなパフォーマンスを披露した。
独創性に満ちたヘッドピースと先進的なデザインカラー、エッジの効いたスタイリングで観客を魅了。
統括を務めた高幡不動店の室岡咲希氏、ヘアリーダーの新子安店・野澤茉理氏を中心とした総勢20名以上のチームが結集し、圧倒的な世界観を構築した。

クラップスは「鳥」をテーマに自由な世界観を演出

クラップスはジュエリーメイクと花をモチーフにした華やかなステージを展開した。
スタイリストたちが羽などの装飾を加える「繊細で手速い技術」に焦点を当て、純粋な技術力の重要性を強調している。
花の美しさと翼の力強さを融合した表現を通し、自分の個性や強みを見つけた美容師を目指してほしいというメッセージを届けた。

バサは臨場感あふれるロックスピリットを体現

バサは「VISCERAL(ヴィセラル)」というテーマのもと、感覚的な美を追求。
白を基調とした衣装に豹柄やボヘミアンの要素を織り交ぜた「キレイめグランジ」なステージを披露した。
バサのステージで特筆すべきは、小型ドローンを活用した撮影技術だ。
至近距離でカットプロセスを撮影し、巨大スクリーンに投影することで、800人超の観客全員に最前列の臨場感を提供するという革新的な演出を実現した。

ケンジはストリートとサロンを融合させたパフォーマンスを展開

ケンジは「MAXIMALISM(マキシマリズム)」をテーマとした、ラッパーによる生パフォーマンスを特徴とする「ライブ感ある演出」で会場を沸かせた。
カットやスタイリングを音楽のリズムに合わせて振り付け、ヘアスタイリングを現代のストリートカルチャーと結びつける試みを展開している。
自己表現を重視する若者層へのアピールとなった。

オノデラは神性とダンスの融合が紡ぐ感覚美を追求

オノデラは「神」をテーマにダンスとヘアショーを融合させた独創的なステージを展開。
ダンスとヘアスタイリングが一体となり、観客は「感じたまま」を重視した表現に引き込まれた。
ダンスから感じる部分を大切にしたパフォーマンスは、論理を超えた感覚的な美しさを追求し、ヘアアートの新たな可能性を示した。

初の5サロンコラボレーションステージ「ネオ・イノセンス」

5サロン合同ステージ。各サロンから1名ずつ代表が集結し、白い衣装で統一感を演出しながらも、それぞれの「サロンの色」を表現。Ashいずみ中央店の中嶋悠氏が音楽構成を担当するなど、20代スタイリストたちがクリエイティブディレクターとして全体を創造した。
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