仏・ロレアルが角質ケアのタカミ買収 オムニチャネル販売網・中国需要で年間売上高70億円弱

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仏・ロレアルが角質ケアのタカミ買収 オムニチャネル販売網・中国需要で年間売上高70億円弱

仏・ロレアルは、角質美容水「タカミスキンピール」で知られる株式会社タカミ(東京都中央区、代表取締役:岡村雄嗣)を買収する。2020年12月23日付で、契約の締結を発表した。取引額は明かされていないが、1月下旬頃に手続きが完了する見込み。

中国では「リトルブルーボトル(小藍瓶)」の名で親しまれている「タカミスキンピール」(30mL/税込5280円)

角質美容水が中国で人気

タカミは、高見洋医師が自身の美容皮膚科「タカミクリニック」のノウハウをもとに1999年に設立したプレミアムスキンケアブランド。ロレアルは高見医師とのブランドライセンス契約、タカミクリニックとのコラボレーション契約を結んだ。

主力製品の角質美容水「タカミスキンピール」は、アジア諸国、特に中国では「リトルブルーボトル(小藍瓶)」と呼ばれて人気を博している。2019年度のブランド売上高は約68億円で、新型コロナウイルスの影響で市場が冷え込む中でも業績を伸ばしているという。

オムニチャネル販売網に期待

流通面では「サブスクリプション型のEコマース」と「百貨店などのプレミアム業態」を主力に、オムニチャネル戦略を推進している。

タカミは、ランコムやイヴ・サンローランなどの高級ブランドを展開するロレアルリュクス事業部に組み込まれる。「タカミの持つプレステージビューティートリートメントの専門知識とオムニチャネルの販売網は、ロレアルリュクスのブランドポートフォリオにおいて極めて補完的といえます」(ロレアルリュクス シリル・シャピュイ・プレジデント)。

日本ロレアルのジェローム・ブリュア社長もまた「岡村氏が率いるタカミブランドチームは、スキンケアの専門知識、独自のビジュアル・アイデンティティ、高いブランドロイヤリティをもつコアな顧客グループを日本において構築し、ブランドの名声を高めてきました。これらの要素がブランドの成功の柱であり、今後もさらに成長していくことでしょう」と期待を寄せている。

世界最大の化粧品メーカー・ロレアル

ロレアルグループは、世界最大の化粧品メーカー。マス市場から百貨店、調剤薬局、ドラッグストア、美容院、トラベルリテールや旗艦店、Eコマースなど、あらゆる流通チャネルで化粧品を展開している。

36の国際的なブランドポートフォリオを有し、2019年時点のグループ売上高は298.7億ユーロに上る。研究開発をグループ戦略の基幹に置き、社員数8万8000人のうち4100人が研究員。なお、日本ロレアルについては、取り扱いブランド数が17、社員数2670人(2019年時点)となっている。

なお、ロレアルによる日本ブランドのM&A事例としては、2002年にシュウ ウエムラを買収している。2004年より「シュウ ウエムラ」「アトリエメイド by シュウ ウエムラ」の販売を開始。2009年には法人を日本ロレアルへ吸収した。

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