⑥チョキチョキ切っても切れないもの

切れないものというか、切りたくないものは「人との繋がり」。

僕が旧知の人から言われて一番うれしい言葉は、「全然変わらないよね」です。当たり前ですが、それぞれの状況はいろいろと変わっていますよね。でも、自分が変わらずにいられたら、人との繋がりは切れずに持っていられるものだと思うんです。

よく、ステップアップすると今までの人間関係を切っていく人っているでしょ 笑

僕も若い時、予想以上に自分の評価がいきなり高くなったので、付き合う層が変わるとそうなっちゃうっていうのもわかるんです。なので、自戒も込めて。

あのままズーッとHAIR DIMENSIONにいたら、めちゃくちゃ忙しくて、めちゃくちゃスター扱いされていたから、めちゃくちゃ性格悪くなっていたと思います。

今までの経験も全てひっくるめて自分なので、これからも人との繋がりは大切にしていきたいです。

⑦おすすめの一曲

仕事が楽しくなる曲

Kitty Daisy & Lewisの「スモーキング・イン・ヘヴン」は、自分がお店を持ったらこんな音楽を流したいって思った、めちゃくちゃかっこいいインスト曲です。

Primal Screamの「Rocks」も好きな曲。聴いていて楽しくなります。

若手美容師に聴いて欲しい曲、仕事が辛い時におすすめの曲

竹原ピストルさんはいま一番ライブに行きたい人ですね。仕事が辛いときはあまりないんですけど、「カウント10」を聴くと、まだまだ頑張らなきゃなって思わされます。

人間ってだんだん慣れてくると気持ちもゆるんでいくじゃないですか。その時にまた背筋を伸ばされるような曲。一人でドライブしながら聴くのがおすすめです。

色気を感じる一枚

Arctic Monkeysの「Tranquility Base Hotel & Casino」。「色気を感じる」と言ったら、これは外せないですね。

最高の一枚

GUNS N’ ROSESの1987年のアルバム「Appetite for Destruction」。15歳の時に買ったレコードです。音、ファッション、すべてに憧れました。これを聴くと、いつでも15歳の時の自分に戻してくれます！

取材を終えて

取材中、桜井さんが何度も「ブレない」という言葉をおっしゃっていたのが印象的でした。

美容師としてのあり方、サロンとしてのあり方全てに対して、迷いながらも突き進んでこられた実績があるからこそ言える、力強い言葉。

状況は変化することを認めながらも、少年のような熱い気持ちやお茶目さを忘れない「かっこいい大人」の姿を見させていただきました。自分はこういう人間です、と言語化できる強さにすごく憧れます。

Velvet on the Beach（ヴェルベット オン ザ ビーチ）
2015年2月オープン。表参道駅から徒歩5分。1980年代のアイドル全盛期の時代に松田聖子の「聖子ちゃんカット」を流行させた名門HAIR DIMENSION（ヘアーディメンション）の同僚・小林俊久（TOSHI）さんとともに、桜井さんが設立したBEACHに続く2店舗目。
▽住所＝東京都渋谷区神宮前5-5-3 メゾン・ダルブル1F 
▽公式サイト＝https://www.beach-glc.jp/velvet/

桜井 章生
さくらい・あきお／Velvet on the Beach代表
地元・京都のサロンを経て、HAIR DIMENSIONに入社。2007年に小林俊久（TOSHI）さんとともにBEACHを設立し、4店舗を共同経営。色っぽくてクールなスタイルを得意とする。カミカリスマ2022一つ星美容師。
▽Instagram＝@beach_saku69

missato

Jobシンガー

missato（みさと）／実際に現場を見学し、時にはいっしょに作業を体験し、自分でインタビューを行って、働く人に寄りそった曲をつくり歌う「Jobシンガー」。14歳からシンガーソングライターとして作詞作曲を始め、2年間の社会人生活を経て音楽活動に専念する。2017年に自主製作のミニアルバム「Pioneer」を発売。Jobシンガーとして活動を始める。2020年にJobシンガーとしてのファーストアルバム「Joba#1」を発表。2021年より株式会社SAYプロモーションに所属。職業ソングアルバム「Job#2」をリリースする。

missato
→ YouTube：room missato
→ 公式サイト：missato.com
→ 連絡先（ライブ予約、職業ソング作成依頼）：contact

取材・文／missato（Jobシンガー）　編集／大徳明子・杉野碧　撮影／杉野碧