「現代の名工」 神谷翼氏の実父・司氏、冷やしシャンプー普及の植松行雄氏ら理美容6名

経営・業界動向

厚生労働省は2022年11月11日、令和4年度の卓越した技能者、通称「現代の名工」として全20部門150名を発表した。

美容師からは、全米美容コンクール優勝者で実子の神谷翼氏もクリエイティブで活躍している神谷司氏、着付師として美容業界の発展に寄与した2名の計3名が選ばれた。

理容師からは、アイロンパーマ、スライドカット、シェービングなどの技能を鍛錬し、冷やしシャンプーの普及や後進の育成などに努めた3名が選ばれた。

 

「現代の名工」 神谷翼氏の実父・司氏、冷やしシャンプー普及の植松行雄氏ら理美容6名

①令和4年度「現代の名工」(美容師)

今年度の被表彰者は宮大工や鍛冶工、自動車整備工、料理人など全20部門150名。美容師からは神谷司氏が選ばれた。

神谷氏には、表彰状、卓越技能章(楯と徽章)、褒賞金(10万円)が授与される。

神谷司(かみたに つかさ)氏

60歳、岡山県、有限会社パニック

技能功績の概要

全米美容コンクール優勝をはじめ、国内外の数多くの大会で優秀な成績を収めるなど、卓越した技能を有している。

カット、パーマ、カラー等美容全般における技術指導をはじめ、幅広い技能を活用し、ニューヘアファッションの創作、発表、伝達に精力的に活動し、多様化する消費者ニーズに応えるカットテクニックの指導、普及に努め、多くの若手技術者をコンクール入賞に導くなど、優秀な人材の育成や美容業界の技能向上に大いに貢献している。

(推薦:岡山県)

②令和4年度「現代の名工」(着付師)

着付師からは山口和見、浅野美鈴の両氏が選ばれた。

2名には、それぞれ表彰状、卓越技能章(楯と徽章)、褒賞金(10万円)が授与される。

山口和見(やまぐち かずみ)氏

62歳、東京都、ビューティフクダ

技能功績の概要

着付師および美容師として、ニュー帯結びの創作・発表、そして、特に、成人式や七五三に関する幅広い技能を持ち、美容技術団体や美容専門誌での技術展示や 技術協力等に尽力し、自らの技術を業界の為に最大限に活用している。

また、着付帯結びの技術指導者として、着付検定制度の受検生への指導、美容技術コンテスト出場者への指導など、人材育成面でも他の技能者の模範と認められる。美容 業界の発展と社会的地位の向上に貢献し、多くの功績を残している。

(推薦:東京都)

浅野美鈴(あさの みすず)氏

67歳、岐阜県、Première Classe Misuzu

技能功績の概要

着付技能を中心とした美容技能の研鑽に長年努め、特に着付帯結びにおいて、時代の変化、消費者のニーズの多様化に合わせて、数多くの創作発表を行っている。

また、各地の講習会、研修会で講師を務め、自らの技能を継承していくとともに、その技術力・指導力で若手技術者に対してコンクールの指導を熱心に行い、優秀な人材を多く輩出するなど後進の指導、育成にも大いに貢献している。

(推薦:全日本美容業生活衛生同業組合連合会)

③令和4年度「現代の名工」(理容師)

理容師からは、植松行雄、武藏均、大島進一の各氏が選ばれた。

3名にはそれぞれ表彰状、卓越技能章(楯と徽章)、褒賞金(10万円)が授与される。

植松行雄(うえまつ ゆきお)氏

68歳、山形県、ミヨシ理容室

技能功績の概要

競技大会等で培われた正確なカッティング技術にすぐれ、アイロンパーマの第一人者として卓越した技能を有する。

また、指圧・揉捻法を多用したオリジナルシャンプーシステム(もみもみシャンプー)を確立すると共に、各種オリジナルリラクゼーションマッサージメニューを開発した。

さらに、夏の風物詩である「冷やしシャンプー」を全国に発信し普及に努めた。後継者育成では、自店から全国大会・世界大会優勝者、全国大会上位入賞者を多数輩出するなど、数多くの後継者の育成に尽力した。

(推薦:山形県)

武藏均(むさし ひとし)氏

61歳、千葉県、ヘアーサロンムサシ

技能功績の概要

時代時代の流行にあわせた髪型を整えるカッティング技法をはじめ、多くの理容技術において深い知識と高い技術を有している。

特に、マテリアルカット(質感カット)の一つの技法であるスライドカット技法に優れ、変幻自在に髪の毛を操る卓越した技能により、自由自在に顧客の望むヘアスタイルを提供している。

自店従業員の育成を積極的に行うだけでなく、全国理容生活衛生同業組合会の中央講師としても全国に出講し多数の理容師を指導する等、後進の指導育成に多大な貢献をしている。

(推薦:千葉県)

大島進一(おおしま しんいち)氏

85歳、愛知県、ヘアーサロンおおしま

技能功績の概要

カッティング、シェービング技能に卓越し、多様化する消費者のニーズに応えている。特に、シェービング技能を極め、剃刀の角度や運行を絶妙に調整して艶やかな肌に蘇らせることができる。

剛毛である日本人の髪質に合うカット技法の考案や、明確でわかりやすいシェービング・カッティングの基礎技術テキストを作成し、後進理容師に対する実技指導の面でも大きな役割を果たした。

現在も技術習得を後押しする取組を行い、理容技術の普及・向上に努め、業界の発展にも貢献している。

(推薦:愛知県)

④「心に触れる技」こそが、仕事の本質

理容師、美容師、着付師を対象とする第15部門の代表に選ばれた武蔵均氏は、受賞に際し、次のように振り返った。

「心に触れる技」こそが、仕事の本質である

一般企業に誘われていた時の、父親の寂しそうな背中を見て、家業を継ぐことにする。その父親が倒れて、修行半ば2年9か月の短さで実家に帰り、仕事が上手にできず、失客を繰り返す中で、如何にお客様に喜んでいただけるかを考え創意工夫、技術の向上に励んだ。

人との触れ合いから始まり、人によってしかできない『心に触れる』ことを必要とし、そして画一的ではなく個々に合わせた『技』を提供する。

この流れに沿った素晴らしい業の仕事『技』を、今後もさらに研鑽し、人と人との絆を大切にしながら、次の時代の若者に伝え人材の育成、大きくは社会貢献というミッションのもと頑張りたいと考えている。

なお、令和4年度の「現代の名工」表彰式は、11月14日午後2時より、東京・高田馬場のリーガロイヤルホテル東京ロイヤルホールで開催される。

文/大徳明子

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