
夢に向かって舞い上がる若者たちをイメージしたスタイル「Soar」
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)の中央講師会は、2024年のヘアスタイルとして、英語で「舞い上がる」「希望が高まる」などの意味を持つ「Soar(ソア)」を発表した。
リアルの場で見せる、Hair Creation ラ・セゾン
ヘアトレンドの発表の場である「Hair Creation ラ・セゾン」。2023年7月5日、会場となった東京・高田馬場の中央理美容専門学校には、3年ぶりのリアル開催だった前年以上に全国から多くの会員が集った。
当日は、夢に向かって舞い上がる若者たちをイメージしたという「Soar」をテーマに、秋冬(AW)と春夏(SS)のスタイルを発表した。

パーソナルファッション好む若者にウェーブ&カラー提案
「Soar」の特徴は、大きく4つ。
①パーソナルファッションを主軸とした若年層に好まれるヘアデザイン
②スパイラルパーマを取り入れた動きのあるウェーブスタイル
③パーマの動きを活かし、パーソナルデザインを可能にするヘアカラー
④秋冬と春夏の2つのデザイン
主なターゲットは、「自分自身のアイデンティティを持ち、自分に似合うファッションを楽しむ、お洒落に興味のある高校生以上の若者たち」。
完成したモデルを前に、全理連中央講師会の木下裕章幹事長は「若者たちが希望を持って、未来へ駆けていけるスタイルをつくった」と話した。

秋冬はスパイラルパーマとカラーが主役
Soarの秋冬スタイルは、メンズ、レディースともにスパイラルパーマが基本。パーマカラーを主役としたデザインとなっている。

メンズは、パサつきが出ないよう髪をケア。ダブルカラーを使用して、柔らかさを演出している。レディースは、ツーブロックを入れず、ワンレングスからグラデーションの入ったスタイルで、ベース的なパーマに仕上げた。
春夏はアップステップで軽やかなスタイル
Soarの春夏スタイルもパーマを軸としているが、秋冬と比べてアップステップで巻いたデザインが特徴だ。

メンズは、ウェーブ感を損なわず、ツヤ感のあるスタイルに仕上げた。レディースは秋冬よりパーマをしっかりとかけるのがポイント。
「若年層の理容へのイメージアップと将来の理容師後継者を増やすことにつなげたい」との願いをこめたSoarのスタイルがつくられていく様子を、参加者は食い入るように注視していた。
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編集・文/大徳明子 取材・撮影/青木麻実
