人情深さが多世代を惹きつける Barber151 吉田信さん Jobシンガー・missatoが行く(5)

特集・インタビュー

③仕事と音楽

音楽を好きになったきっかけ

レコードを集め出したのは小学6年生頃からです。海が好きだったので、ユーミン(松任谷由実)やサザンオールスターズなど、海をイメージした曲をよく聴いていましたね。

今も変わらず音楽が大好きで、一日中聴いています。一日のはじまりや愛犬の散歩中、お風呂のときなど、ずっと音楽に浸っていますね。

登戸で理容室「Barber151」を営む吉田信さん Jobシンガー・missatoが行く(5)
店内の至るところにレコードがディスプレイされています

吉田さんにとって音楽とは

僕にとって音楽は「エネルギー源」です。好きな音楽を聴くとやる気が湧いてきます。

そして、実は趣味でドラムを叩くんですけど、演奏しているときは無心になれて最高に気持ちがいいんです! 音楽を聴くのも、演奏するのも、僕に生きるための活力をくれます。

あとは、音楽好きという共通点があるだけで、人と仲良くなれますよね。好きな音楽ジャンルが違うとか、年齢がはなれているとか関係なく、人と人を繋げてくれる存在です。

趣味でドラムを演奏している吉田さん。「インチキドラマーですよ(笑)」と謙遜されていましたが、Instagramには力強くドラムを叩く姿がたくさんアップされています!

吉田さんの仕事観

スキンフェードの触り心地へのこだわり

うちのこだわりは、スキンフェード後の「肌の触り心地」です。顔の皮膚と同じくらいツルツルに仕上げます。

一度サッと泡立てた石鹸で剃り、シェービングジェルで剃り、剃刀で剃る。このように順序立てて剃れば、ニキビやアレルギーがある肌も全てツルツルにできるんです。

お客さまはこのこだわりに気付いていないかもしれませんが、それらを丁寧にやることが理容師の仕事だと思うんですよね。だから、いつも仕事をするときは集中スイッチがバチッと入ります。

登戸で理容室「Barber151」を営む吉田信さん Jobシンガー・missatoが行く(5)
仕事に欠かせないこだわりの剃刀やシェーバー。海外からの取り寄せ品も多数

学生カット料金を大幅値下げした理由

実は最近、学生カットの値段を下げました。たぶん相場の半額くらいじゃないかな。周りからは「高い技術なのに安くしていいの?」と言われるんですけど、若い子たちが喜んでくれたら、それで良いかなと。今のBarber151は、学生たちのたまり場にもなっています 笑

うちに来る学生さんたちって、みんな一生懸命アルバイトをして自力で稼いでいるんです。そのお金で月に4~5回も髪を切りに来てくれる子もいます。「今日はデートなんです」と報告されたら、僕も頑張ってカットしなきゃって思っちゃいます。

うちの店を選んでくれたことに感謝して、お客さまが喜んでくれることを一番に考えたいんですよね。

常連の学生さんたちと。吉田さんを慕っているのが写真から伝わってきます

実はBarber151は予約サイトを用意してないんですよ。なぜ予約サイトがないかというと、遅刻してくる学生さんが多いからなんです 笑

でもね、僕も高校生の時はねぼすけだったし、遅刻されても怒る気にならないんですよね。お店に来てくれるだけでありがたいです。学生さんたちはやることなすこと突拍子なくて、全部笑い話になりますよ。

学生さんたちは友達同士連れ立っての来店もあるそうです。「最高記録は7人同時来店です!」とのことで取材班もびっくり!

SNSを始めて視野が広がった

ここ数年で驚いているのは、若い子たちによる口コミの拡散力です。Barber151はInstagramで情報発信をしているのですが、彼らがその情報を広めてくれるんですよ。彼らの友人、先輩、後輩まで広がって、最終的にはお父さんまで来店してくれたこともありました。

若い子たちはトレンドにも敏感で「こんなヘアにしてほしい」と具体的にオーダしてくれます。それに刺激されて、僕も海外のInstagramの美容アカウントを見て勉強したり、道具にこだわったりするようになりました。

Instagramでは「男飯」と名付けた自炊料理もアップ。どれも美味しそう!
愛犬のまるちゃんとの日常もInstagramにアップしています
登戸で理容室「Barber151」を営む吉田信さん Jobシンガー・missatoが行く(5)
SNSを始めてから買い揃えた撮影用ライト
登戸で理容室「Barber151」を営む吉田信さん Jobシンガー・missatoが行く(5)
SNSではお客さまの写真もアップしています。撮影の際には、吉田さんのサングラスコレクションを貸してあげるのだとか

吉田さんの描く未来

生涯現役の理容師として走り続けたい

少しでも長く理容師の仕事を続けていきたいですね。毎日12時間近く立ちっぱなしだから、体をいたわることが大事だと思っています。そのためにも、休日は体をケアするように努めているんですよ。温泉に行ったり、オイルマッサージをしたり、鍼灸院や整体院にも通っています。

取材日の翌日、世界的ロックバンド「KISS」のラストワールドツアーに参加したという吉田さん。温泉で疲れを癒し、万全なコンディションにしてから臨んだそうです。

次のページ/⑥チョキチョキ切っても切れないもの
「技術はもちろんだけど、心で切る」

LINEミニプリ導入の成功事例(美容室MASHU)
リピート率9割! 自力集客5倍! MASHUのLINEミニアプリ活用とDX(Beautopia/注目記事)

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top